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暑い夏も過ぎ、まもなくお出かけにいい季節がやってきます。
この機会に親世代との外出を楽しみたいと予定をされている方も多いと思います。
ただ親世代も加齢に伴い、長時間歩くのに不安があるとつい外出もおっくうになりがち。
そんなとき使って便利なのが歩行をサポートする用具ですが、いろいろな種類があってわかりにくいですよね。そこで、今回は親世代の身体や生活スタイルに合った「正しい」使い方・学び方について、高齢者生活福祉研究所所長で理学療法士の加島守先生にお聞きしました。
普段のちょっとした買い物やおでかけは特に不便を感じることがなくても、「長い時間、歩き続けるのは不安」「体力がなくなっているのか、すぐに疲れてしまう」などの理由から、長時間の外出を控えてしまう親世代は意外と多いもの。
また、足に痛みがあるなど歩行に支障があって「家族に迷惑をかけたくない」と、いっしょの外出を遠慮してしまうなどのケースも少なくありません。
そんな時のためにも、「身体の状態に合わせた用具を用意するのがオススメ」と話す加島先生。「親世代が"自分で出かけられる〟機会をつくることは、いつまでも自立した生活を送れる環境をつくることにもつながる」のだとも言います。
「まずは、親の外出の様子、そしてお店が遠い、荷物が重いなどの理由で、買い物や外出に不便を感じていることはないかを確認しましょう。それによって、今、必要な用具があるかも、おのずと見えてきます」。
最近、街中で車輪や収納ボックス、座面などがついた「シルバーカー」を押して歩いている姿を見かけることが多くなりました。
このシルバーカー、以前は「歩行補助車」とも呼ばれていたこともあるため、足腰が不自由になった方の歩行を補助するものと誤解されがちですが、実際はあくまでも自立歩行ができる人の「荷物の運搬」や「途中休憩」を目的としたもの。
「シルバーカーは、歩くときに身体を支える力はそれほど高くありません。また、使用中は前傾姿勢になるため、歩行が困難な人が使うと、回転したときなど重心が横にぶれて転倒してしまう恐れもあります」と、加島先生も言うように、誤解による間違った使い方によって、思わぬ事故を引き起こしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
実際、シルバーカーは、歩行が困難になった人を支えるための「歩行車」にくらべて値段が安く、最近では通販などでも販売されていることから、親世代がシルバーカー本来の目的や、正しい使い方を理解しないまま、購入しているケースも多いようです。
こうした誤解による思わぬ事故や「あぶない!」を防ぐためにも、私たち「オヤノコト」世代が、「シルバーカーは、自立歩行が困難な方の歩行を補助するものではない」という正しい認識をもち、親の身体の状態と目的に合った、安全な用具選びをできるようにしたいものです。
お話をお聞きしたのは
高齢生活研究所 所長
理学療法士
加島 守 先生
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