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ミサワホーム株式会社
いくつになっても、住み慣れたわが家で生活したい――そう考える人は多いもの。そのためには定期的なメンテナンスも欠かせません。
では、年齢を重ねても「快適に」「安全に」暮らすためのリフォームポイントとは?
そこで、編集部ではミサワホームの平尾雅希さんにお話をお聞きしてきました。
「ご自宅のリフォームを検討される方の多くは50代~60代。お子さんも独立して自分たちの時間を楽しみたい、趣味を満喫したいと希望される方も多いですね」と語る平尾さん。
子ども部屋をご主人の書斎やシアタールームに、リビングに続く和室をご夫婦やお客様との時間を楽しむくつろぎのスペースに・・・と、ライフスタイルの変化に合わせ、今の生活を楽しみたいと考える人が多いのだとか。
今は60代、70代になっても若々しく、活動的な方が増えています。そのため、リフォームに関しても、単に水回りや老朽化が気になる部分を改修するだけでなく、趣味や家族との時間を充実させるなど、「今の生活を楽しむ」ことにこだわったリフォームを希望される方がグンと増えているのです。
とはいえ、年齢を重ねるごとに家の階段やバスルーム、少しの段差に「不便」を感じることが増えてきます。高齢の両親のために「階段に手すりをつけようか…」と考えたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
ところが、いざ「手すりをつけよう!」と思っても、取り付け希望箇所に下地が入っていない場合、下地の補強が必要になります。予想以上の費用・日数がかかったというケースも少なくないのです。
また、例えばご家族のどなたかが介護を必要する状態になった場合、室内に新たに介護スペースを設ける、玄関にスロープを新設するなど、再度、大掛かりなリフォームが必要になることだって考えられます。
そこでリフォーム時にちょっと考えておきたいのが“将来に備える”ということ。平尾さんも「いつまでも長く住み続けられる家づくりのポイントは3つ。少しの備えが将来の大きな安心になってくれるはず」といいます。
ではその3つのポイントとはどのようなものなのでしょうか。ご夫婦とお嬢さま2人、4人でお住まいだった家に、70代のお母さまを迎え入れることになった神奈川県にお住まいのA様邸のリフォーム例をもとにご紹介します。少し足腰が弱くなってきたお母さまが安心して生活できるだけでなく、家族団らんの時間も大切にしたい――そんな家をご希望されていたA様の想いを、どのように実現したのかご紹介します。
①家の中に「特定寝室」を設ける
将来、家族のどなたかを介護することになった際に使用するスペースを決め、その部屋を中心に各部屋への動線を考えていきます。今回は1階リビングの横に、お母さまの居住スペースを設けることにしました。
②特定寝室から「生活の基本動作がしやすい動線」を考える
特定寝室から家族の団らんスペース、トイレ・浴室への動線を確保します。トイレ・浴室はできる限り特定浴室に近い場所に設けると便利。A様も、お母さまの居住スペースとリビング、トイレ、浴室をできる限り近い位置に設け、動線をしっかりと確保しました。
③特定寝室からの「外出のしやすさ」も考慮する
自立した生活を送るためには「社会とのつながり」も大切。特定寝室からスムーズに外出できる導線・環境を整えておくと、将来の通院やデイサービスの利用時にも便利なのだとか。A様もお母さまのお部屋と玄関をつなぐ扉を引戸にし、玄関には手すりやちょっと腰を掛けられるベンチも設置、一人でも楽に外出ができるように工夫しています。
この3つのポイントは、部屋の配置や動線、時には配管などにも影響するため、平尾さんいわく「いざ、本当に必要となってからリフォームとなると、工事日数や費用の負担がより大きくなる場合もある」とのこと。リフォームの機会に、ちょっとだけ“いざという時”のことも考えておく――それが「より長く、自分らしい暮らし」を実現する近道なのかもしれませんね。
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