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住まいから考える親のこと、将来のこと。早めに考えて動けば笑顔の選択肢も広がる!

今は親も元気だけれど、10年後、20年後も変わらぬ暮らしが続けられるとは限りません。病気やケガ、介護が必要になったなど急な変化に慌てることのないように、将来の「住まい」や「暮らし」のこと、考えてみませんか?

親の「住まい」のこと考えていますか?

離れた場所で暮らす親。今は住み慣れた家で悠々自適な生活を送っているけれど、どちらかに先立たれ一人になった場合や、急な病気やケガで介護が必要になった場合など、「もしも」の事態が起きた時には、親子の暮らしや住まいにも大きな変化が生じます。以前は親の生活に不安を感じた時や、介護が必要になった時には「子どもが親を引き取って世話をする」という考えが多かったようです。しかし今は「同居」や「施設入居」以外にも、親世代がいつまでも安心して快適に暮らすためのさまざまな選択肢が用意されています。「子どもの世話にはなりたくない」と考える親世代が増えている今、早いうちから「どこで生活したいか」「どう暮らしていきたいか」といった親の意思を確認しておきたいものです。

介護・同居だけじゃない親子の快適な暮らし

最近は、介護が必要になっても「住み慣れた地域で生活を続ける」ためのさまざまなサービスや支援もいろ
いろと用意されています。また、同居はしないけれど、何かあった時にはすぐに駆け付けることができる距離で自立した生活を送る「近居」を選択する人も増えています。
このように、今、親と子との「暮らし方」にはさまざまな選択肢があります。そこで、いくつかの代表的な事例をそれぞれの考え方やメリットとともにご紹介します。自分たち家族に合った暮らし方、住まいはどのパターンなのか、親子で一度話し合ってみてはいかがでしょうか。

新築する? リフォームでOK? 将来の「可能性」を考えて最低限の準備はしておきたいもの

高齢となった親と同居する―そんな時に心配になるのは、親と子、お互いがストレスを感じることなく、快適に暮らすことができる住まいづくり。特に、今すぐではないけれど、いつかは親と生活することになる「かも」と、将来像が漠然としている状態で自宅を新築・リフォームする場合「どこまで準備をしておけばいいの?」と悩んでしまう人も少なくないといいます。
最近は、玄関からキッチン、水回りまですべてが別という「完全分離型」の二世帯住宅が人気を集めていますが、土地の広さ的に実現が難しい場合も。そうなった時にはキッチン、お風呂など「どこまで共有可能か」といった親子での話し合いが必要となってきます。また「家をリフォームして同居しよう」となった時に、水回りの排水経路を大きく変える基礎的な工事が必要だと判明し、想像以上のコストに計画が中断してしまうケースもあるのだとか。いざ、同居が決まってから慌てないためにも、お互い遠慮せず、まずは将来の住まいについて親子で話し合う機会を持つようにしましょう。そして、将来同居する可能性があること、親子それぞれの希望や譲れない条件をしっかりと伝えることで、手掛ける住宅メーカーや業者も、その想いに応える提案をしてくれるはずです。

※「オヤノコト.マガジン」より転載
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