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バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。
最近、「年金額が思ったより少ない」という話をよく聞く。
人生100年時代、その間のお金のことは切実だ。ただでさえ、年金の先細りが予測される昨今、自分が本来もらえるはずの年金がもらえないという事態は避けたいものだ。
1997年に持ち主不明の年金記録が約5000万件見つかり、テレビや新聞などでも大々的に報道されたのを記憶している人も多いと思うが、現在でも不明のままの年金記録は約1800万件を超えているのだ。
このことを頭に入れて、まずは、45歳あるいは59歳の時点で届く年金定期便で加入履歴一覧を参考にして、自身の記録に漏れがないかを確認してほしい。
特に、退職後に結婚して名字が変わった、「東」のように読み方が複数ある名字である、転職のたびに年金手帳が交付されたが、まとめる手続きをしていない、勤めていた会社が合併、社名変更などをした-という人は記録漏れが起こりやすいので注意が必要だ。
もちろん、もし年金定期便が手元に見当たらないという場合は、最寄りの年金事務所に相談すれば、確認してくれる。その際、記録漏れなどがあれば、すぐに訂正の手続きをすべきだが、この訂正の手続きには時効のようなものがない。
つまり、古い記録でも、それが見つかれば将来の年金受給額に反映されるから、少しでも気になったら確認してほしいのだ。
知人のある人は、年金事務所に何度も足を運び、さまざまな受給パターンをシミュレーションしてもらったというが、相談員の指摘で、自分が把握していなかった企業年金の加入履歴があることも分かったという。
まさに、このケースのように、自身の年金に積極的に関わることで、年金事務所を味方につけ、よりよい選択をできることもある。
仕事や家事の忙しさにかまけず、また「年金事務所はお役所、あまり縁がない」と考えず、自分や家族の長い人生のためにも、年金事務所を活用してみてはいかがだろうか。
=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。
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