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最近毎日のように買取チラシが入ってきませんか? 「不要品買い取り」サービスの裏側と失敗・後悔しない利用ポイントとは?

画像はイメージです

記事の発言・監修・ライター
「オヤノコト」編集部 ライター
大野ルミコ(Rumiko Ono)

現在、80代の母親と同居するリアル「オヤノコト」世代。聴こえの衰えや唐突に前後する会話に母親の“年齢”を実感しつつも「まだまだ元気そうだし…」と、趣味である野球観戦やライブ遠征に備え、食べるための「歯」・元気で過ごすための「足」の健康維持に励む日々。

目次

「眠っている不要品を買い取ります」。

最近、自宅のポストにそんな内容のチラシが多く投函されていないでしょうか? そういえば、家にはもう使わないものもたくさんあるし、それがお金になるなら「利用してみようかな」と思ったことがある方も少ないと思います。でもチラシの内容を見比べて「本当に信頼できる」業者を選ぶのは、正直、私たち「オヤノコト」世代でも難しいもの。もし高齢の親がチラシに書かれた“おいしい”文言を鵜呑みにしてしまったら――ちょっと不安になりますよね。

そこで今回、ブランド品の販売、卸し、買い取りを手がける株式会社Heclat(新宿区)でバイヤーとして活躍する清水さんに、不要品買い取りサービスを利用する際の注意点から信頼できる業者の選び方までお聞きしました。

お話をお伺いした株式会社Heclatの清水さん

使わないもの、不要なものは「捨てる」から「売る」時代に!

オヤノコト.ステーションのポストにも、ここ最近、毎日のように「不要品を高値で買い取ります」という内容のチラシが入ってきます。気になって少し集めてみると、たった2週間で10社以上! そもそも不要品買い取りサービスとはどのようなものなのでしょう。そしてなぜこんなに数が増えたのでしょうか。


「不要品買い取り業者は、みなさんが使わなくなったもの、不要品を買い取り、自分たちで中古品として販売したり、業者間のオークションに出品したりして、新たな“持ち主”との仲介業務を行っています。近年の物価高で家に眠っている資金を現金化して生活費に充てたいと考える人が増えたこと、ラグジュアリーブランドの定価高騰、海外からも日本の中古市場が注目されているという背景もあって、近年、急激に業者数も店舗数も増えたように思います」(清水さん/以下同)

これまで「捨てる」「あげる」選択しかなかった不要品が「売れる」時代に!

こうした業者が買い取ってくれるのは、ブランド品や貴金属、骨董品だけでなく、洋服や家電品、食器類、着物、靴など多岐に渡ります。正直「こんなものまで?」と思うものでも意外な価格になるというから驚き。例えばエルメスやヴィトン、シャネルといったラグジュアリーブランド品の場合、例えばバッグのハンドルが取れているような状態でも買い取りしてくれるのだとか。

「そんな状態の品物をどうするの? と思うかもしれませんが、海外の業者さんがパーツ取りをしたり、ブランドのマークが入った皮でオリジナルの小物などを作って販売したり、再利用されることも多いのです。ボロボロだから……と処分する前に、一度、専門店で買い取り査定を依頼してみると意外な価格で引き取ってくれる可能性もありますよ」

実家の整理や自宅の断捨離に買い取りサービスを利用するのも便利

今後のために少しずつ実家の整理をしておきたい時、親の呼び寄せや、施設へ入居するとなった時の実家じまいの時、そしてもちろん自分たちの家を片付けたい時にも、安心してお任せできる不要品買い取り業者を知っておくと、便利&心強いですよね。

チラシから読み取る! 「安心できる」買い取り専門店選びのポイントとは?

とはいえ、実際に「利用しよう!」となった時、どのチラシにも魅力的なアピールが並んでいて、なかなか「ココ!」と決めきれないもの。また、「本当にこのチラシ通りに高価で買い取ってくれるのか」「一度査定をお願いしたら断れないのではないか」と不安を感じて一歩踏み出せない方もいると思います。

投函されるチラシの魅力的な内容を鵜呑みにせず、冷静に比較・選定を!(この画像は、AIで生成しています)

そこで今回、清水さんにオヤノコト.ステーションが実際に入手したチラシを見ていただき、「このアピールは気を付けて」「ここは事前に確認したほうがいい」など教えていただきました。

・「業界最高値」や「地域NO.1」などの表現はあるが、具体的な実績が書かれていない

こういったワードがチラシに記載されている場合は、その内容に関する具体的な実績が書かれているか確認しましょう。地域NO.1の「地域」とはどこなのか、「NO.1」とはいつの実績なのか、そういった表記がない場合は警戒したほうがいいかもしれません。

・会社名や所在地、電話番号など会社情報がきちんと明示されているか

チラシに会社名、所在地や連絡先の電話番号がしっかり書かれていますか。記載されている住所をネット等で検索して、本当に該当のビルや建物が存在しているかを確認してもいいかもしれません。試しに「オヤノコト」編集部も確認してみたところ、建売住宅の1件だったということもありました。また連絡先の電話番号が携帯電話の番号しかないという業者さんの利用は避けたほうが無難だと思います。

・査定無料、キャンセルOKといった記載があるか

今は「査定を利用するだけでお金がかかる」といった業者はほとんどいないと思いますが、チラシやホームページなどに、査定は無料なのか、査定額に納得できない場合は、買い取りを断ることができるのかといった記載があるか確認しましょう。もし記載がない場合は買い取り査定に行く前に電話等で確認しておくと安心です。

・「今日だけ査定30%アップ」など、契約を急がせる業者は要注意

たまに「査定後、即、売却してくださる方は査定額をさらにアップ」など、その日、その場で契約を迫るような記載があるものや、1~3日しかないような非常に短い期間の買い取りキャンペーンを展開しているなど、「売却契約を急がせる」傾向がある業者は要注意。通常、買い取り専門店が「その場で契約を迫る」ことはありません。

高齢の親とも情報を共有しておき、ご自宅やご実家に不要品買い取りのチラシが入った時は、こうしたポイントをしっかりと確認しながら、危険・怪しい業者と取引をしないよう注意喚起を。

「査定を受ける=その場で売却しないといけない」わけではない!

利用する業者を選定したら、まず売りたい商品の「査定」を受けることになります。査定方法は大きく分けて、

・商品を持って直接お店に行く
・お問い合わせ、予約をして自宅に査定に来てもらうといった2つがあります。

どちらを利用した場合も、実際に売却を希望する商品を確認したうえで「買い取りは○○円です」と金額を提示してくれますので、その金額を見たうえで売るか、今回は売却を見送るかを決めるという流れになります。

買い取って欲しい商品が多い場合などは、訪問査定を依頼するという方法も

「売却する・しないは売る側の意志次第ですから、提示された買い取り額が納得できないという場合は断ってOKです。訪問査定での売却契約はクーリングオフの対象となりますが、店舗に商品を持ち込んで契約した場合は対象外となりますので、一度契約したら『やはりやめたい』と申し出ても商品を取り戻すことはできません。金額や内容に納得したうえで契約するようにしてください」

高齢の親に付き添っていっしょに査定額を確認すること!(この画像は、AIで生成しています)

提示された内容を判断し、買い取りの契約をすることを考えると、実際の買い取りには高齢の親といっしょに「オヤノコト」世代も付き添ってください。買い取り業者はあくまでも“相場”で金額を提示しますから、その商品に対する思い出といったプライスレスな部分を査定額に加味することはできません。だからきっと提示された明細を見て『こんな金額にしかならないの?』と思うこともあるはずです。

「そんな時は遠慮する高齢の親御さんに代わってハッキリ『断る』という意思を伝えてください。買い取り業者は断られることに慣れていますから(笑)、遠慮は無用です!」

高齢の親を守るために……急な自宅訪問、営業電話は「相手にしない」の徹底を!

また、今、増えているのが、電話による不要品買い取りのアポイントです。また「今、無料で不要品の査定をしている」と、直接、アポイントなしに自宅を訪問する業者も未だにあると聞きます。もし高齢の親がひとりで留守番をしている時、もしくは離れて暮らす高齢の親のもとにやって来て、知らない間に取引の話を進めてしまったとしたら――大丈夫なのでしょうか。

アポなしでやってくる訪問買い取り業者には要注意!

「アポなしの訪問業者は、押し買いの被害に遭う可能性も高いですし、訪問業者を装っての強盗の可能性もありますから、絶対に家に招き入れないようにしてください。また、電話営業も不要品買い取りを盾に個人情報を聞き出すことが目的の可能性もあります。自己防衛のためにも、アポなしの訪問や電話営業は『相手にしない』を徹底すべきです」

不要品を売りたいと思った時は「自分たちから依頼して売却する」が基本。それを徹底するだけでも、犯罪やトラブルに巻き込まれる可能性を低くすることができるはずです。

「オヤノコト」編集部が考える買い取りサービス利用時の注意ポイント

ここまで、清水さんに信頼できる不要品買い取りサービスの選び方、利用時の流れなどを教えていただきました。近年はテレビなどで不要品買い取りの現場に潜入するといった特集がさかんに放送されているため、「利用してみたい」と考えている高齢の親も少なくないと思います(我が家の80代の母もその一人です)。

そこで「オヤノコト」編集部が考える、高齢の親が買い取りサービスを利用する際の注意ポイントを3つまとめてみました。「親が買ったもの、資産だから」と遠慮せず、いっしょにトラブルを回避していきましょう。

・業者選びも査定も高齢の親と「いっしょに参加する」ようにしましょう

ポストに投函される広告チラシを見て「要らないものがたくさんあるから」と連絡し、言われるまま提示された金額で売却――高齢の親のそんな行動の結果、価値あるブランド品まであり得ない低価格で売却してしまったというケースは少なくありません。

高齢の親が「不要品を処分したい」となった場合は、出来る限り、私たち「オヤノコト」世代が業者選びから実際の査定までいっしょに付き添うようにしましょう。特に訪問査定は自宅(実家)に担当者を招き入れることになります。高齢の親ひとりではなく、複数人が立ち会える日程で予定を立てると安心です。その際には、室内ではなく玄関でも大丈夫です(もし、執拗に室内への移動を求める場合は、気を付けたほうがよいかもしれません)。

・明細まできちんと確認し、疑問や不安を感じた時は遠慮せず「断る」選択を!

店舗で査定を受けた場合も、訪問査定を利用した場合も、査定したそれぞれの商品がいくらになるのか明細を提示してもらえる「はず」です。もし全体の金額だけを紙や口頭で伝えられた場合は、個々の金額がわかる明細を必ず請求しましょう。それを拒否された場合は、納得できる売却は望めませんから、その場で取引を中止してOKです。

少しでも疑問や不安があるなら「売却契約はしない」ことを徹底しましょう(この画像は、AIで生成しています)

提示された明細の内容や金額に疑問があっても、高齢の親は「査定してもらったから」「家まで来てもらったから」など、“申し訳ない”という理由で提示を受け入れてしまいがちですが、その遠慮は後悔につながります。もし高齢の親が言い出せずにいるのであれば「オヤノコト」世代が代わって交渉に入ってあげてください。

・面倒でも……複数店舗で査定を受けるようにしましょう

「オヤノコト」相談室でも「亡くなった妻の遺品を整理したい」「実家じまいするので不要品を整理したい」というお問い合わせをいただくケースが増えてきました。でもその時に多くの方がこうおっしゃいます。「よくわからないから、全部処分して」と。でも実際にその“不要品”を拝見すると、ブランド品、金やプラチナ製の貴金属、未開封のブランド食器など、価値の高いものが含まれていることが非常に多いのが現状です。特に、男性の場合、ブランドがわからない方も多いので、注意が必要かもしれません(笑)。

思い出の品の「価値」を知る意味でも上手に買い取りサービスを利用しましょう

知らないうちに「資産」を廃棄していたとならないためにも、捨てる前に一度、不要品買い取りサービスを利用してみましょう。そして、面倒でも、一つではなく複数の業者に査定をしてもらうのがベター。それによってそれぞれの商品の“相場”も見えてきますので、適正価格での売却が可能になります。

思い出の品を家族の資産として残すか、知らずにゴミとして処分してしまうか。買い取りサービスを上手に利用しながら、後悔のない選択をしてくださいね。

株式会社Heclat(新宿区市谷田町)
設立:令和2年
主な事業:ブランド品の販売、卸売り、買い取り、小売り

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