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春の行楽シーズンを迎え、家族や親子で外出…という機会も増えてくる季節。
同時にこの時期は気温も日差しも急上昇、薄着で長時間たっぷりと日差しを浴び、うっかり日焼けしてしまった…なんて経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
紫外線は「日焼けによるシミやシワの原因になる」ということがよく知られており、日焼け止めや帽子、日傘などでしっかりと紫外線対策をすることを「習慣」としてきた方も多いと思います。でも、40代、50代と年齢を重ね、「オヤノコト」世代となった今、「あの頃」と同じようにしっかりと紫外線対策・ケアを続けていらっしゃいますか? また、高齢のご両親はいかがでしょうか。
「シミやシワ予防と言われても…もう手遅れだし」
「近所に行くだけだし、メイクするのも面倒だから」
「帽子や日傘があれば大丈夫でしょ」
そんな毎日を過ごされているなら要注意!
紫外線はビタミンDを合成して骨を強化する、細菌やウィルスを殺菌する作用がある一方で、肌老化以外にも以下のようなトラブル・健康影響を与えることがわかっています。
・皮膚疾患の悪化
紫外線(光)に当たることが引き金となってかゆみや赤み、発疹が生じる光線過敏症や日光じんましんを発症しやすくなるほか、長年の紫外線ダメージが蓄積する60代〜70代になると、前がん病変である日光角化症が発症しやすくなります。
・皮膚がんの発症
紫外線を浴び続けると遺伝子が傷付けられたり、細胞を修復する機能に不具合が生じたりすることで、皮膚がんを引き起こす要因となることもわかっています。
・目への影響
強い紫外線を浴びた時に起こる「雪目(ゆきめ)」と呼ばれる急性の角膜炎症や、視力の低下やかすみ目、失明のリスクもある白内障、急激な視力の低下や乱視を引き起こす翼状片など、さまざまな目のトラブルの要因になります。
このように紫外線は、肌はもちろん、健康にもさまざまな悪影響を及ぼすことがわかっています。そのため、年齢・性別に関わらず紫外線対策を心がけることが重要ですが、特に年齢を重ねた私たち「オヤノコト」世代と親世代こそ注意が必要だといわれています。
その理由としては…
・紫外線ダメージは紫外線の強さと浴びた時間の長さで決まるため、年齢を重ねた人の方が長年浴び続けた紫外線の影響が蓄積されている。
・年齢を重ねる中で肌本来がもつバリア機能が低下しており、その影響を受けやすい。
・加齢により免疫力が低下しているため、紫外線ダメージによる病気のリスクが高い。などがあげられます。「もう手遅れだから…」ではなく、毎日、しっかりと紫外線対策をするように心がけてください。
「紫外線」とは、地上に届く太陽光の一部であり、最も波長が短く、目に見えない光であり、非常に強いエネルギーを持ち、物質に化学的な変化を起こすという特徴があります。また紫外線は、波長の長さによって、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類に分類され、地表に到達した後、人体にさまざまな影響を与えることがわかっています。
・UV-A
紫外線の中でも最も長い波長を持ち、地球の大気圏を容易に通過して地表に到達し、肌にさまざまな影響を与えます。特に、皮膚の老化やしわの原因になるとされています。日焼け止めなどに記載されている「PA」はこのUV-Aに対する効果を示しています。PAの「+」の数が多いほど、UV-Aを防ぐ能力が高くなります。
・UV-B
中程度の波長を持ち、大気圏のオゾン層によって一部は吸収されますが、地表に到達するとその強いエネルギーで日焼けの原因となり、皮膚がんとの関連も指摘されています。日焼け止めに記載されている「SPF」はこのUV-Bの影響をどれだけ引き延ばせるかを表しています。SPFの後の数値が大きいほど、肌表面に炎症を引き起こすUV-Bの影響が表れる時間を引き延ばすことができます。
・UV-C
最も短い波長を持ち、そのほとんどは地球のオゾン層で吸収されるため、地表に届くことはありません。
紫外線による肌や健康影響を防ぐためには、できる限り「UV-A、UV-Bに当たらないようにする」ことが大切になってきます。そのためには、季節や天気に関係なく、日々の対策が欠かせません。以下の効果的な5つの対策法をぜひ毎日に取り入れてみてください。
1. 肌を露出しない工夫をしましょう
紫外線の影響を受けないようにするには、まずは「肌が紫外線に当たらないようにする」ことが何よりも重要なポイント。外出する際には、帽子や手袋、日傘などを活用して、肌の露出を少なくする、肌に紫外線が当たる面積を少なくするようにしましょう。
ただし、紫外線は繊維を通過するので、こうした紫外線対策グッズは必ずUVカットのものを選ぶようにしましょう。また、帽子や日傘は地面に反射した光を防ぐことはできませんので、グッズだけで完全に紫外線を防ぐことは難しい…と考えましょう。
2. 天気に関係なく日焼け止めの利用を!
市販の日焼け止めクリームやオイルなどは、紫外線を吸収したり散乱させたりすることで、紫外線の影響から肌を守ってくれます。顔や腕など、露出している部分を中心に、毎日必ず塗るようにしましょう。
ただ、親世代は肌がデリケートになっているので、刺激が少なく、保湿力の高い日焼け止めを選ぶようにしましょう。目安としては
・SPFは10~30程度のもの
・紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方のもの
を選ぶようにすると、肌への負担を抑えることができます。
3. 紫外線の多い時間帯の外出を控えましょう
一般的に、紫外線量が最も多い時間帯は午前10時から午後2時頃です。特に夏はこの時間は気温も高く、熱中症の危険も伴いますので、可能であれば、この時間帯の外出を控えるようにするようにしましょう。そして外出の際には万全の対策をするようにしましょう。
4. サングラスやUVカット機能のある眼鏡の活用を!
紫外線は、視力低下の原因となる白内障を起こす要因の一つとなりますので、そのリスクを減らすためにも、日常的にサングラスやUVカット機能のある眼鏡をかけて、目を紫外線から守る習慣をつけましょう。
サングラスを選ぶ際、「レンズの色が濃い方が紫外線をカットできる」と思われがちですが、色が濃いレンズは視界が暗くなり、瞳孔が開いて多くの光を取り込もうとするため、目に入る光の量が多くなります。レンズの色や濃さではなく「UVカット機能がついているかどうか」を確認して選ぶようにしましょう。
5. 家の中に差し込む紫外線への対策も忘れずに!
外出せず、家の中にいれば紫外線対策はいらない……というわけではありません。紫外線は窓ガラスをすり抜ける性質があり、室内にもしっかりと届いています。そのため、家の中にいても日焼けなど紫外線の影響を受ける可能性があります。そのため、日当たりのよい部屋にいる、窓の近くで過ごすことが多いという方は、特に注意が必要です。
窓ガラスに紫外線をカットするシートを張る、遮光カーテンやUVカット機能のあるレースカーテンに変える、屋外にすだれや日よけシェードを設置するなど、紫外線が部屋に入らないよう対策を。また室内にいる時も日焼け止めはつけるようにしましょう。
年齢を重ねると、皮膚のビタミンD合成能力が低下するうえ、さらに屋内で過ごす時間が増える傾向があるため、ビタミンD不足になりやすい傾向があります。
そのため、UV-Bを浴びることでビタミンDを生成し、骨の健康維持や免疫力強化を図る「日光浴」も推奨されています。しかし、強い日差しに長時間当たってしまえば、こうしたメリットよりも日焼けや皮膚がんといったトラブルを引き起こすリスクが高まってしまいます。紫外線によるダメージを最小限に抑えながら、健康的な恩恵を引き出すように工夫しましょう。
健康的な日光浴のポイントは…
・午前10時~正午(夏は午前9時~10時頃)までの30分以内に
・週3~5回、1回あたり15~30分程度を目安に
・顔や手、腕など、体の一部を露出して歩くだけでOK
・日陰や木漏れ日のある公園などでの散歩などもお勧め
適度に紫外線を取り入れる日光浴を行うことに大きなメリットが期待できることは間違いありませんが、一方で紫外線を多く浴びすぎることによるリスクがあることも事実。頻度や時間などを工夫しながら、紫外線と上手に付き合っていきましょう!
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