ご相談はお気軽に
「とりあえず相談」でも大丈夫です
親の介護や、家族の老後、補聴器や見守り商品など
「オヤノコト」について総合的にお手伝いしています
お急ぎの方はお電話で
03-6265-0446 平日10時~18時 相談してみる
親のこと・老後のご相談はお気軽に
離れて暮らす親が高齢になると、体調崩してないか?ちゃんと食事しているか?寂しくしていないか心配になることが多々ありますね。同居の場合でも、夫婦共働きだったりすると日中独居となるので、家の中での異変はキャッチしにくいもの。家の中のどこかで転倒していないか・・・、押し売り、押し買いみたいな人が来てないか?などの心配もあります。そして多いのが、親は、子どもに心配をかけまいと、自分の不調などはなかなか知らせてくれないことも。現に帰省した際に初めて入院していたことを知ってショックを受けたなんて話もあるくらいです。そんなことになる前に、日ごろから親とのコミュニケーションを密にしておきたいものです。
そこで、一つの選択肢が「見守りサービス」の導入。でも、「見守りサービス」と一口に言っても、タイプや料金設定はさまざま。親子の生活スタイルや性格、ニーズによって、適したサービスは違います。親世代と子世代、それぞれの立場から見守りサービスについての声を集めたり、サービスを提供している会社を取材してみましたので、ぜひ参考にしてください!
見守りサービスについて、読者の皆さんはどう考えているのでしょうか。「オヤノコト」編集部でも、意外にも「親の見守り」が気になっている人でも、各社の見守りサービス(編集部ではメジャーだと思っていたサービスですら)を知らないという人が多くいることに驚きました。そこで、編集部に集まった読者の声の一部をご紹介しましょう。
◆高齢の親や家族を見守りサービスがあるのを知っていましたか?
(N=385 / 2019.5調査)
意外にも、初めて知ったという人が過半数を占めています!!
ただし、「見守り」という言葉がわかりにくく、個別のサービスを具体的に示すと「ああ、あれね!」という場合も多々あるので一概には何とも言えそうもありません。
●一人暮らしや高齢の夫婦二人暮らしの親世帯が増えているので、親自身も安心できるし、同居していない子どもも安心できる
●漠然としたイメージしかない。実際使うとなると、月々の支払いはいいとしても、最初の設置などが高そうで、子供に負担させるわけにもいかないので踏み切れない
●体調が悪いときに迅速に対応してくれるサービスだと思うが、ぜったい大丈夫という保証はない
●子供に監視されているようなサービスだと思うので不要
●子供が自宅にカメラをつけてくれたが、逆にカメラがあると思うと自宅のリビングなのに緊張してしまう(笑)
●高齢化社会なので、各社こういうサービスをはじめるのだと思うが、本気で高齢者を見守ることに意義を感じているようには思えない
●遠方の親の情報が知れてありがたいサービスだと思う
●親のことを考えると必要なサービスだと思うが、導入するには「まあいいや」と思いがち
●離れていてもいつも近くに感じて、安心できるが、確か以前は自宅のテレビで親の家とつながるサービスがあったと思うが、あれってどうなったの?
●安心はあるが、親は見張られているという印象を持ちそうで、導入するのには親が反対しそう
●同居しているが、仕事に出ている昼間が気になる。帰宅が遅いので、入浴中に倒れていたらどうしようと心配なので、お風呂を見守ってくれるサービスないの?
●親と同居していないので、子どもの立場としては助かりますが、毎月払うコストを親が負担するか、子が負担するかが問題
●自宅に入れようと実家に帰った際に動いたが、親の家にWI-FIがないとダメと分かったのであきらめた。
●見守りっていうと「ヤクルト」というイメージしかないけど・・・
●宅配弁当とかで見守り兼ねるっていうのありましたよね?でも毎日弁当じゃ親も飽きると思う。
●自分に代わって親に電話をかけてくれるサービスもあるけど、なんか寂しい気もする。
●実家が北海道なので、何度かけても実家が電話に出ないくて心配になり、様子を見に行こうと思ったことがあるが、会社休んで、交通費かけて・・・と迷ったことがあり、その時はほしいサービスとしてイメージした。
●やっぱり価格です。私は年間でコストを計算するタイプなので、年間でいくらかかるか? ●何かあったときに、24時間本当にスピーディに駆け付けてくれるか? ホームセキュリティーでも、警備員が到着したときには賊は逃げた後なんていうこともありますよね? ●緊急時の対応が気になる(どこまでケアしてくれるのかがよくわからない) ●いろいろなサービスをお願いすると、結果コストが高額にならないか?加入時に誠実に説明してくれるのかが少し不安なので誠実な会社を選ぶことかな。 ●見守られる立場としては、さりげなさが一番いいと思う。(カメラとかは嫌ですね) |
●亡くなったり倒れていたりしたときに、自分が遠方ですぐに駆け付けつけられないときには病院への搬送やその後の対応までケアしてくれるのかまで考え、一番合った形を選びたいと思う。
●母の見守りしたいが、そもそもプライバシーが守られるか、心配です
●料金プラン。
●サービスレベルと価格のバランスがわかりにくく、親の状況も変化するのでむずかしいので、そういうところをしっかり説明できる会社がいい
●親が嫌がらないで受け入れてくれるサービスを選びたい
●サービスを利用するときの装置が高齢者に簡単に操作ができるようなものかが選択のポイント
難しい操作は高齢者には使いこなせない
いかがでしょうか。
見守りサービスへのイメージはさまざまでしたが、気になるポイントはと言うと、
●「親への押し付けにならないか」
●「親は嫌がらないか」
●「料金とサービスの妥当性」
●「いざというときに、どれくらい役立つのか」
などの意見が目立ちましたね。
そもそも、見守りサービスの存在そのものがよくわかっていない。
見守りサービスの比較検討は個人ではなかなか難しい。
というのが実情でしょう。
親を見守りという行為そのものは気になるが、サービスを使うか使わないかに関しては、親世代も子世代も気になっているようですが、情報収集や契約というところまでは、なかなか具体的にはならないようです。
とはいえ、各社は様々な見守りサービスをリリースしています。
次に、サービスには、どんなタイプのものがあるのかご紹介していきましょう。
見守りサービスは大きく分けて下記があります。自分の親の暮らし、またニーズでどれがさらによいか家族で考えておきたいですね。
① 会話型(コミュニケーションタイプ)
自宅を訪問したり定期的に電話するなどしながら、体調の変化やお困りごとなどを聞き出すサービス。
親が会話をすることで、ひとり暮らしの寂しさを癒したり、認知症の予防にもなる。
② 緊急通報型
警備保障会社などが展開しているタイプ、緊急時に本人がスイッチを押すことで警備員が自宅に訪問対応するなどのサービスを受けられるのが特徴。
③ センサー型
センサーを自宅内に設置したり、ポットや家電品やガスの利用状況などから生活状況を推測して、異常があれば子世代のスマホなどに知らせるサービス。
見守りサービスを導入するメリットと注意点とは・・・
●早めに親の“変化”がわかれば早い対策も講じられる!
高齢の親の介護状態となる日は「突然」やってくる場合があります。
いざという時に慌てないためには、離れて暮らす親の微妙な「変化」にも少しでも早く気づき、準備をしておくことが重要なのです。
これは、これまでたくさんのケーススタディを見てきた編集部としてぜったいにお伝えしておきたいこと。
「ウチはまだ早い、大丈夫」と考えるのではなく、元気だし、何も心配ないと思っている時から早めに安否確認サービスなどを導入しておくのも一つのリスクヘッジです。
●お互いに負担を感じない見守りサービスの導入を!
アンケートにも多々ありましたが、コストや監視というイメージからか、親子ともに負担に感じてしまうこともある見守りサービス、そこで、いざという時に頼りになるのが安否確認や緊急通報のサービスでも、ぜひ親子でしっかりと話し合い、親の性格や癖なども把握した上で、親の暮らしに合ったものを選びましょう。見守りサービスの導入がきっかけで親子の会話が頻繁になるなど、うれしい効果も期待できるかもしれません。
●親世代の「日常」を変えずに使えるサービスを選ぼう!
高齢の親にとって新たな機器を持ち、新しい操作を覚えるのは想像以上に大変なこと。
せっかく安否確認・緊急通報サービスに加入しても使いこなせなければ意味がありません。
できる限り普段の生活を変えることなく、手軽に利用できるサービスを選ぶようにしましょう。
●サービス内容は千差万別後悔しない選択を!
ガスや家電製品などの利用状況から、一人暮らしの親の様子を知らせてくれる安否確認サービスはその気軽さがポイント。車の運転状況が送られてくるサービスもある時代、メールが送られてくる頻度は、各社のサービスによって異なりますので、設定条件などが自分たちの生活パターンに合うか、加入前にしっかりと確認しておきましょう。
001年からサービスを開始し、これまで20年近くサービスを提供し続けている見守りサービスの草分け「みまもりほっとライン」。オヤノコト編集長の大澤も、まさに20年前にこのサービスについてお話を伺っていましたが、参入しては撤退を繰り返しているサービスが多い中、20年継続するというのは特筆すべきこと。そこで、担当の象印マホービン CS推進本部の川久保亮さんにお話を伺いました。
「みまもりほっとライン」を使っていただいているお客さまの声、
「いつもとポットを使う時間が違う。電話しても親は『大丈夫』としか言わないが、見に行ってみると体調を壊していました」
「ポットを使っていなかったので見に行ったら、倒れていました。早く気づくことができました」
「ポットのおかげで、最後まで一人暮らしができて、親孝行できました」
「(入院のためお知らせメールをストップしようとしたら)そのままメール配信を続けてほしい。また家に戻ることができるように」――
サービスを開始した2001年から、累計契約者は1万2千件を超えているというこのサービス、当初は早期に1万件突破を目指していたと記憶していますが、中々目標にはとどかなかったものの、あれから約20年、その継続する力には編集部も脱帽です。
そこで、川久保さんを直撃すると、
「私は3代目の担当者となりますが、歴代担当者とは今も時々集まって情報交換をしているほど思い入れのあるサービスです。「みまもりほっとライン」は家庭用品を扱う象印マホービンブランドのひとつであり、社会に貢献しているという自負もあります。月々の利用料金は3千円(税別)で、サービス開始から変えていませんし、契約料は1/3まで値下げしています。」と、その想いを語ってくれました。
さらに、「解約されるお客さまもいらっしゃいます。しかしその7割がご逝去、ご家族との同居、施設への入居、入院などのやむを得ない理由です。もちろんニーズが変わり、他サービスに移られるお客さまもいらっしゃいますが、ポットでの見守りの役割を終えたことに、私たちからお客さまに「ありがとうございました」と言いたい気持ちです。」とも・・・
「みまもりほっとライン」はさりげない見守りではありますが、この誠実な対応、想いがお客様に伝わり、継続を支えてきたのでしょう。
冒頭にご紹介したような感謝の声もいただいており、それが、やれるだけのことをやったという納得感につながっているのですね。
そして、最後に「近年、見守りサービスは多様化しています。大切なのは、お客さまのニーズに合ったものを選ぶことだと考えています。「みまもりほっとライン」はさりげなく親の毎日を見守りますが、何かあったときが心配なら、緊急時に駆け付けてくれるようなサービスがよいでしょうし、会話を重視するのなら電話がかかってきたり、スタッフが訪問してくれたりするサービスがよいでしょう。「みまもりほっとライン」のサービスがご利用者のご要望に応えるかを知ったうえで使っていただけたらいいですね。」とも。
なんでも自社のサービスが一番という訳ではなく、売らんかなでもない。
このような誠実なビジネス姿勢に共感しましたが、それはお客様ひとりひとりも同じ
川久保さんが言うように、親と子どもの見守りサービスに対するニーズはさまざまです。安否確認サービスと、緊急通報システムとを混同している人も多いようですが、この二つのサービスは分けて考えましょう。
ニーズに合った見守りサービスを選ぶ際の参考に、見守りサービスの例を挙げてみました。
●訪問して安否確認するサービス:配食サービス、乳酸菌飲料の配達サービス、郵便局員の訪問サービス
●人感センサーやITで安否確認する:見守りカメラ、見守りロボット、電気やガス、水道のスマートメーター
●家電で安否確認する:ポット、電球
●電話やメールで安否確認する:自動音声による電話やメール、オペレーターによる電話
●緊急ボタンを押して連絡する緊急通報サービス
●人感センサーが一定時間作動しないときに自動的に通報するサービス
人感センサーによる安否確認と長時間作動しない場合は自動的に通報される緊急通報を組み合わせるサービスもあります。
自治体による見守りサービスや緊急通報サービスもあります。機器を貸し出したり、サービスの使用料金を助成したりしていますので、親の住む自治体のサービスをチェックしてみましょう。
調査データ・写真・イラストなどすべてのコンテンツの無断複 写・転載・公衆送信などを禁じます。転載・引用に関する規約はこちら