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人生100年時代。
加齢や病気によって身体機能が低下しても、住み慣れた自宅で暮らし続けるために・・・・・・。
親が元気なうちから知っておきたいことを、訪問医として在宅医療に取り組む岡田医院の岡田拓也先生に伺いました。
教えてくださったのは
医療法人社団 岡田医院 医師 岡田拓也先生
親が入院した・・・・・・そんな場合、まず子世代に知っておいてほしいのは、「疾病モデル」と「生活モデル」という2つの視点です。病院の医師は病気を治すのが仕事。それが「疾病モデル」です。
しかし、たとえ病気が治ったとしても、入院によって身体機能が低下している親世代は、問題をすべて解決して退院できるわけではありません。
ですから、退院後どんな生活をすることになるのか、どんなサポートが必要になるのか=「生活モデル」を意識して、家族が「準備」をしておくことが必要なのです。
そこで担当医に、親がこれまで通りの生活に戻れるのか、それともサポートが必要な生活になるのかを確認し、退院後の生活のイメージを持っておきましょう。
近年、入院日数は短縮傾向にあるので、退院が決まってから慌てて動くのではなく、早いうちに病院に常駐するソーシャルワーカーに相談することをおすすめします。ソーシャルワーカーもたくさんの患者を担当しているので、家族から積極的に働きかけましょう。
自宅で療養する場合、生活面ではサポートを受けつつ、訪問診療や訪問看護を利用することになります。かかりつけ医が訪問診療を行っていればお願いするのがよいでしょう。
行っていなければ訪問医を紹介してもらうか、入院先のソーシャルワーカーやケアマネジャーに相談してください。
そして、各種訪問サービスを利用しても、サポートを続けるのが厳しくなったときが、施設などに移るタイミングになりますが、その時期は家族によって違ってきます。
親が今どんなに元気でも、ある日突然介護が必要になるという事態は誰にでも起こり得るのです。そのために、早いうちから親と終末期の過ごし方について話をしておくとともに、情報収集をしておくことが大切です。
1.なにかあったとき、すぐに相談できるかかりつけ医を探しておこう
<ココがポイント>
●必要な「そのときに」、地域の専門家とのネットワークでつないでくれるか
●なにかあったとき、電話または訪問してくれるか
2.家族は親を取り巻くコミュニティの中にいるということを示しておこう
<ココがポイント>
●ご近所の方に連絡先を伝えておく
●(介護を受けている場合)ケアマネジャーと密に連絡を取っておく
3.親のプライドに配慮して、自尊心を傷つけないような話し方をしよう
<ココがポイント>
●「困ったことがあれば何でも言ってね」など、親への愛情を伝える
4.普段から終末期医療について話しておこう
<ココがポイント>
●ズバリ聞くのでなく「こんな話を聞いたんだけど、お母さんはどう思う?」などと話しやすい雰囲気をつくる
5.親自身が意思決定できないとき、子どもはあくまでも代理意思決定者であることを忘れずに
<ココがポイント>
●「自分」ではなく、「親ならどうするだろう」という視点で意思決定を
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