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「ジブンゴトとして考えたい」親の聞こえのこと~聞こえないと、こんなリスクが!?

記事の発言・監修・ライター
「オヤノコト」編集部 ライター
大野ルミコ(Rumiko Ono)

現在、80代の母親と同居するリアル「オヤノコト」世代。聴こえの衰えや唐突に前後する会話に母親の“年齢”を実感しつつも「まだまだ元気そうだし…」と、趣味である野球観戦やライブ遠征に備え、食べるための「歯」・元気で過ごすための「足」の健康維持に励む日々。

「聞こえているから大丈夫」という親世代。
けれど、まわりの家族や友人は本人より早くに「あれ? 聞こえていないかも?」と気づいていることも。
例えば、呼びかけたり話しかけても返事がない、また、聞き間違いがあって会話がちぐはぐになったり・・・(その相手の「あれ?」で、本人もなんとなく不安になっていることも)。
ただ、「どの程度聞こえているのか、また聞こえていないのか」は本人にしかわかりません。少しずつ「聞こえにくくなっていく」ため、聞こえの不便や危険に気づかなかったりします。

その大切な「聞こえ」が不調になったとき、暮らしや人間関係になにが起きるのでしょうか。そのとき、親の気持ちは? 「オヤノコト」編集部で事例を集めてみました。
ふとしたときに、親の聞こえの不便さに気づくかもしれません。

ジブンゴトとして、早めの「聞こえ」の対策をとっていくことが大切です。

家族が気づいて早めの対策を。聞こえないと、こんなとき、こんなリスクが

①日常会話(家族とご近所や友人と)
・家族での会話中も聞き直しが多く、何度も同じことを話さなくてはいけないので仕方ないと思いつつも、お互いにイライラしてしまう
・普通の声量では聴こえないため、常に大声で話さなくてはならず、端から見るとケンカしているように見えて恥ずかしい
・聞き返しが多く、面倒くさくなって「もういい」と会話を途中でやめることが増えた
・「どうせ聞こえないから」と、家族が話しかける機会が減る、会話自体も減少しがち
・親も何度も聞き直すのが面倒なのか、「聞こえているふり」をするので、会話がちぐはぐになる
・電話での会話も聞きとりにくいらしく、最近、電話を面倒くさがるようになった

②外出時
・後ろから来る自転車や車の音に気付かず、危険な思いをする
・大きな声で話さないといけないので、他人に会話が丸聞こえで恥ずかしい
・声をかけられても気づかず「声をかけたのに無視された」と誤解される
・電車がストップ、遅延したときなど、非常時にアナウンスを聞き取れない
・電車やバスのアナウンスはほとんど何を言っているのかわからないため、降りる駅、バス停を見落とす。初めての場所に一人で行くことが怖くなり、行動範囲が極端に狭くなる

③テレビやラジオ
・同居している家族と音量設定が合わず、家族が爆音でつらい思いをしたり、最悪、ケンカになってしまうことも
・天気予報など画面は見ているけれど、細かな解説が耳に入っていないので「昼過ぎから雨」と言っているのに洗濯を始めたりする
・何かの「緊急速報」が出たことはわかっても、説明が耳に入らないので内容を全くできていないことがほとんど。一人でいるときに緊急地震速報とかが来たら…と思うと怖すぎる
・テレビの解説や会話をきちんと聞き取れていないため、家族と一緒に「番組の内容について話しながら見る」ことができない。そのため常に無言で見ている

④電話
・スマホをマナーモードにするとバイブの音に気づけず、電話に出ない
・電話に出られなくなるためマナーモードにできず、外でも爆音で着信音が鳴る。ひどい時にはそれすら気づかず、爆音でずっと着信音が鳴っている
・通話音を最大にしても何度も聞き直ししている。見ていて相手がかわいそうになる
・自宅の留守電のメッセージ、聞き直しても何を言っているのかわからないらしい
・電話応対の声がとにかく大きくなってしまう
・相手の声が良く聞こえない時に「○○ですが?」と名前を何度も連呼していた

⑤銀行や区役所、病院
・病院や区役所などの呼び出しで、何度も呼ばれてやっと気づく。もしくは自分以外の方が呼ばれているのに自分だと思って返事をしていたりする
・医者や看護師、窓口の方も聞こえないため大きな声で話さなければならず、必要事項を伝えるのに非常に苦労する。大切な情報のやりとりがしにくくなる
・耳が遠いと声が大きくなるため、ビックリするような内容の個人情報を周りの人にも聴こえるような大声で話している。窓口の担当者に止められていることもしばしば
・入院していたときに、「食事の用意ができたのでとりにきてください」というアナウンスが聞こえなくて、食事を受け取りに行けなかったと親が言っていた
・ベット脇のナースコールを押しても、相手の声が聞こえず、大きな声で何度も呼び掛けている患者さんを見たことがあり、代理で対応した

⑥災害時の町内アナウンス、避難所での呼びかけ
・区の防災サイレンが鳴っているのに全く気付いていなかった
・ざわざわした中では話が聞き取れないことも多いので、避難所に入ることになった時、アナウンスなどはほとんど内容まで聞き取れないのではないかと思う
・避難所経験者の方からの話。体育館でのアナウンスが聞こえなくて、お弁当の受取に出遅れてしまった

⑦詐欺被害
・そもそも何を言われているのかわからないので、詐欺電話がかかって来ても会話が成立しなそう。その点は良いのかも…と思ったりする
・住所や名前を「なぜ聞かれているのか」「なぜ教えなければいけないのか」という説明をきちんと聞き取ることができないので、聞かれるままに答えてしまうかもしれない



「聞こえない、聞きにくい」状態は、毎日の暮らしに不便・危険なことが多々発生します。このような状況に気づいたら、すぐに「聞こえ」の対策が大切です。少しでも気になったら、まずは「オヤノコト」相談室にご相談ください。

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