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PGF生命は2023年の9月~10月に70歳以上の親がいる40~69歳の男女にアンケートを取り、2,000名の回答結果を11月にリリースしています。
インターネットリサーチなので回答のニュアンスまでは把握しにくいと思いますが、「親の今後やサポートについて不安やリスクを感じること」の一位が「健康状態・病気」で63.2%となっており、続いて「認知症」が45.2%と、突出してこのふたつ多い結果となっており、なかなか興味深い内容です。
先ほどのリサーチ結果によると、親が高齢になってくると頭をよぎる不安は「介護」や「認知症」のことになるようです。
では、その不安に対しての対策はどうされているのでしょうか?
結果を見ると、「具体的な準備をしている」と回答した人は43.3%で、具体的な準備をしていない人が約60%近いという結果が出ていますが、年代が上がるほど準備をしているという人が増えており、年代別にみていくと、60代になると準備している人が54.7%となっています。
とはいえ、60代となれば親の年齢は80代であり、85歳を超えた親であれば要介護認定率は59.8%ですから「準備している」というより「準備をせざるをえない状態になっている」と解釈するのが正しいのかもしれません。
それにしても、「具体的な準備」をしたくとも何から手を付けて良いかわらからないという人も多いでしょう。
親が一人暮らしになると不安に感じつつ、元気でやっている(らしい)うちは親と先々の介護のことなどを話しにくいという人も多いと思います。
[年齢階級別の要介護認定率]
しかしながら、親が85歳を過ぎると要介護認定率は全体の57.8%と半数を超えます。もちろん要介護認定を受けていなくても、なにかしらの不安は抱えていてサポートが必要な状態になっている可能性があります。
人生100年時代、近い将来親が要介護になったり、認知症になったりしないとは限りません。親は「まだ大丈夫」「心配しないで」と言うかもしれませんが、その時に慌てないように、話し合っておく必要があります。備えをしていないで、その時の対応となると、親も子世代も精神的にも、金銭的にも消耗してしまいます。
先日にご相談に来られた男性(50代)方も、70代のお母様がお一人暮らしで軽度の認知症と診断されているとのこと。食事もきちんと摂っておらず、お部屋の掃除もしていない状態なので困っていると「オヤノコト」相談室にご相談にいらっしゃいました。
そこで相談員は、親御さんの性格や暮らしぶり、資産の状態などを一つひとつ伺っていきました。その際、ご相談者も本音でお話してくれたので、何から、どう手を付けて解決していくべきかをご案内することが出来ました。
まずは、今より認知症が進んでしまい、サポートが必要になったとき、どこで・どのように暮らしていきたいか親の意向を聞いておく。例えば、地元で済み続けたいのであれば、地元の高齢者施設に住み替えるか、子ども世代のいるエリアに呼び寄せて近くの高齢者住宅で暮らすか。
2つめは、親の生活環境を整えること。
認知症だけでなく、突然の身体状態の変化も心配なので、見守りサービスを取り入れて親の暮らしを日々見守り、なにか心配ごとがあったら連絡をとりあう。できれば、ただの見守りだけでなく、コミュニケーション型の見守りロポットのほうがいい。
一人暮らしだと簡単な食事で済ましてしまうか、(面倒なので)食べないことも。このままでは栄養が足りなくなってしまうので、宅配弁当などを利用するのもひとつ。配達の際にスタッフによる見守りも兼ねているのでこれはオススメ。民間だけでなく、エリアによっては自治体でも行っています。
今回は、親の環境を整えることを第一優先にしました。
次のステップとしては、親の状態に合わせて段階的に進めていく必要があり、継続的なフォローをさせていただくことになりました。
さらには、お金のことなどもしっかりと共有しておくことも大切です。最近では「認知症になったら親のお金が金融機関から引き下ろせなくなる」という情報が流れているので、いろいろと調べている子世代も増えてきているようです。
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例えば、「離れて暮らしている高齢の親のことが心配」「親の住まいはどうする?」という問題を解決しようとすると、「自分の親に適したサービスは?」「お金の準備は?」「空き家になった実家はどうする?」と、次々に連動した新しいお悩みが出てくるもの。
「オヤノコト」相談サービスでは、各専門の相談員と連携しながら、『全部まとめて』相談をお受けします。出版事業で培ってきた知見とネットワークを生かし、経験豊富な相談員を揃えて皆様のお悩みに向き合います。
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