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バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。
先日、「オヤノコト」相談室にお越しになったお客様のお話。 実はこの方、東京都内の某メーカーにお勤めのAさん(50代女性)から、高齢の親御さんを御紹介され、ご相談を 承った。
ご相談内容は、Aさんのお父様からのご相談で、「奥様が病院に入院したいので病院を紹介して欲しい」とのこと。 聞けば奥様が数年前から虚弱傾向で健康不安を抱くようになり、長期に病院に入院して治療したいとのご意向なのだが、掛かりつけの医師からは「治療することは何もないので入院の必要なし」と言われてしまい、在宅で奥様のケアをしているお父様は疲労困憊し、どうしたら良いか分からず困っていらっしゃった。
そこで、「オヤノコト」パートナー相談員がアドバイスしたことは、まず奥様は治療ではなくて療養されることが良いのではないかということ。
病院では療養できないので介護型の有料老人ホームを療養目的に期間を決めて利用できるケースもあるので検討されてはどうか?と伝えてみた。
更にお父様は老人ホームに良いイメージをもっていなかったので、実際はお父様のイメージしている老人ホームとは違うホームもたくさん存在していることをお伝えし、事前にご夫婦のお住まいに近い有料老人ホームを数カ所リサーチしてから、相談員同行で見学していただく運びに。
ただ、お父様の願いは「入院」なのだが、有料老人ホームの見学の際に「入院」という言葉で相談すると断られてしまうので、そこは、同行した相談員が誤解を生じないように説明した。
その後、有料老人ホームでの受け入れの確認と提供されるサービスの説明を受け、更に昼食の試食も提供されて「奥様が入居されたら、いつでも面会に来て昼食もご一緒にどうぞ」と施設長から暖かい言葉をいただいたことで、お父様も不安が一気に解消されたようであった。
これまで、在宅で奥様とふたり、日々不安を抱えたまま過ごしてきたお父様のこれまでのストレスを想像すれば、「オヤノコト」相談室を知って具体的な相談対応をさせていただき、抱えていた問題が解決の方向に向かったことは、嬉しい限りである。
親のこと、老後のこと、それぞれ一人で悩まず、まずはプロの第三者に相談することをお勧めしたい。
=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。
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