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バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。
保険見直しのための「保険ショップ」を見かけることが多くなり、気軽に相談がしやすくなっているようだ。 自分や自分の家族の保険については関心があるが、実は離れて暮らす親の保険まではわからないという人は多いだろう。
ここ10年ほどで社会背景や医療現場の治療なども大きく変貌しており、それに伴い保険についても同じことが言える。つまり、若いころに入った保険の場合、現代の医療の現状に合致しない部分が多々あってもおかしくない。保険は「入っているから安心」ではなく、短期的に見直しが必要だそうだ。
例えば、いざという時に頼りにしたい医療保険、「加入しているから大丈夫」と思っていたら、「若い時から保険料を払い続けていたのに、ほとんど保障してもらえない…」ということも。
「オヤノコト」パートナー相談員のファイナンシャルプランナーによると、何十年も加入していた保険にも関わらず、いざ使おうと思ったら入院給付金がほとんど出なかったとか、保障対象外だったというケースが多く、慌てて見直しを考える中高年が増えていると言う。
かつては、医療保険は通院よりも入院の保障が手厚いタイプのものが主流だったため、入院日数の短期化が進む、今の医療の現状に適合していないうえ、中には入院5日目から保障というタイプも多く、実質、今の医療制度の元では、ほとんど保障されないという保険も少なくないそうだ。
一般的に保険の見直しを行うタイミングは、就職や結婚、出産といったいわゆる人生のターニングポイントだから、40代、50代を過ぎると「見直しのタイミング」がなくなってしまうことも原因だろう。実際、長期の入院を想定した保障内容、通院の保障がついていない、高額な治療費がかかる先進医療に対応していないなど、見直しをして愕然とするケースが増えていると聞くが、その多くはやはり、「年月を経て変化していく社会情勢や医療の現状に合っていないことが大きな原因」とのこと。
慌てて新たな保険に加入しようと思っても、年齢を重ねてからでは持病がある、保険料の負担が厳しいなどの理由から、加入できない・断念せざるを得ないといったケースも少なくないらしい。「若い時から保険に入っているから…」と安心している人も多いらしいが、実はそうした安心から保険を放置するのが最も危険なことなのだ。 まずは、自分のことだけでなく親についても、若いころに加入したまま放置されている保険がないかどうか、保障内容が合っているかどうかを確認してみてはどうだろうか?
=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。
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