40歳を過ぎたらオヤノコト

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自分の趣味や関心をビジネスに 40~50代のミドル層は今から真剣に考えて

記事の発言・監修・ライター
尚宏 大澤
「オヤノコト.マガジン」編集長大澤尚宏氏

バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。

人生100年時代という言葉も言い古され、どこか企業の宣伝キーワードのようになってしまったような気がしているのは私だけであろうか?
そもそも、高齢者の独居(一人暮らし)は年々増加しており、今年で700万人を超えるといわれている。
それが今後も増え続け、令和22年(2040年)には896万人に達すると予測されているのだが、以前も指摘したとおり高齢世帯の半数以上が年金だけで生活しており、暮らしぶりは厳しいと回答している。
さらに、生活保護を受けている高齢者世帯は2019年10月時点で約90万世帯となっているのだが、平成元年には23万世帯だったのだから、実に約4倍になっていることになる。

著書「そろそろはじめる親のこと」や講演で何度も指摘してきているが、この先は年金だけでなく、介護保険もどうなるかわからない。
40代、50代はまだ働いて収入を得られるから実感がない人が多いかもしれないが、それでも「老後が不安」という漫然とした恐怖感をもつ人が増えていることは肌感覚でもわかる。

つまり、「人生100年これからどうする」という連載のタイトルどおり、今から「これからどうする」を真剣に考えておく必要があるのだ。
実際に厚生労働省が2019年にとった調査では、企業16万社のうち66歳以上でも働ける制度がある会社は30.8%、70歳以上となると28.9%であることを鑑みれば、それこそ「老後の資金2000万円」が自分事としても現実的に理解できるであろう。

高齢になれば、体力だけでなく気力も減退してくることを考えれば、いくつかの仕事を兼業することは容易ではない。
しかし、自分の好きなこと、得意なことで稼げれば年齢に関係なく頑張れる可能性もある。
敢えて提案するが、40代~50代のミドル層は仕事だけの会社人間にならず、自分の時間をつくり、自分の趣味や関心が将来ビジネスにつながらないかを考えてみてはどうだろう。
あのケンタッキー・フライド・チキンの創業者カーネル・サンダースも65歳でその原点となるビジネスをスタートしているのだから・・・。
=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。

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