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相次ぐ高齢ドライバーの交通事故…今こそ「電動自転車」の普及を!

記事の発言・監修・ライター
尚宏 大澤
「オヤノコト.マガジン」編集長大澤尚宏氏

バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。

高齢期の親が免許を返納するかどうか? これは子供世代にとって大きな悩みでもあろう。
高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えたり、高速道路を逆走したという事故は後を絶たない。親御さんが地方に住んでいる場合、車がないと生活が成り立たないというケースも多いから、子供世代としては安易に免許返納してほしいとは言い出せない。
ここ最近では、後付けの「アクセルブレーキ踏み間違え防止装置」がバカ売れしているそうだが、もともとこの手の商品は10年以上前から販売されていたにもかかわらず、なかなか売れなかったのだ。
つまり、事故が増えてメディアで話題になることが頻繁になったから、ようやく「親が事故を起こしたら…」と実感するようになった人が増えたということだろう。
だが、このような装置を付けたからといって、事故が起きないとはかぎらない。
高齢になれば認知にも障害が出てくるケースも多々あるので、最終的には運転免許証を返納し、より安全な移動手段に移行するというのもひとつだろう。
もちろん、技術が進んで、タクシーを含めて自動運転車が普及し、誰でも、気軽に移動できる時代が来れば理想的だが、その時代が来年か再来年になるとは考えられない。
とすれば、何か代替え手段が必要だ。何かいいアイデアがないだろうかと考えていたとき、電動アシスト付きの自転車を思いだした。
以前、私のオフィスでは、自動車に代わる移動手段を探していた読者に電動の3輪自転車を紹介し、事なきを得たことがあったのだ。
そもそも、シニア向けの電動自転車はまだ市場が確立されていないため、街の自転車店でも試乗車などを置いていないことも多い。ニーズが眠っているにも関わらず、それを必要としている人に届かないのが実情だ。
そこで、弊社では自転車メーカーさんと組んで、電動アシスト自転車の試乗会をしようと考えている。
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=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。

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