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バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。
「人生100年、大事なことはお金と健康」。これは以前、オムロンヘルスケア社が調査した結果としてこの連載でも書いた。人生100年ということはつまり100歳まで生きるということであり、それまで「健康でいられのるか」という不安を持つ人も多いだろう。
まさに、政府は75歳以上の後期高齢者医療制度で現役世代と同じ「3割負担」の対象を拡大しようと検討に入っているが、国民医療費が2015年度の42兆円から25年度には58兆円に増え、このうちの60%が65歳以上の人の医療費であること、特に後期高齢者医療費は15兆円から25兆円に急増すると予測されていることを考えれば、医療費の伸びを抑制しようとするのは致し方ないのかもしれない。
しかしながら、大事なことは私たち一人ひとりが、このような現実を直視し、これからはさまざまなところで高齢者の負担が拡大してくることを想定しておくことだ。
特に前述のような状況を鑑みれば、なるべく病院にかからなくて済むように健康維持に気を配った生活をすることも考えておく必要があるだろう。
健康を維持するためには、食事が非常に大事な要素である。「医食同源」という言葉があるように食事と健康は密接な関係がある。
ただ、高齢になると食も細くなり、粗食が良いと思いがちだが、実は高齢者ほど栄養を摂り、カロリー摂取を積極的にすべきであることはご存じだろうか?
ネスレ日本が今年6月に調査したところによると、「粗食が大切であると思うか」という設問に、75%の高齢者が「はい」と答え、介護支援者の半数もそう考えていたというが、管理栄養士は「いいえ」の回答が80%を占めたという。
つまり、専門家の多くが粗食は健康を維持する上で逆効果であるとみているのだ。
これには私も心当たりがある。80代の母親が、自分1人だけなので食事を簡易なもので済ませてしまいがちだったのだ。栄養のバランスを考えた食事を摂らせるようにしたところ、以前と比べて体調を崩すことも減り、元気に生活するようになったのだ。
まさに、高齢者こそ食事を疎かにしてはいけないのだと痛感した。
簡単なことではないが、人生100年を健康で暮らしていくためにも、「食」には気を使っていただきたい。
=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。
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