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バリアフリー・ライフを応援する生活情報誌「WE’LL(ウィル)」創刊。その後、高齢者社会にスポットを当てた「オヤノコト」をキーワードとしたフリーペーパー、メディアサイトの運営を行っている。
新型コロナウイルス感染症が相変わらず猛威を振るっている。気温の低くなる冬場に突入した今、感染拡大傾向が続いていることにさらに不安を感じる人も多いだろう。
だが、高齢の親をもつ40~50代の読者をはじめ、70代以上のシニア層が冬場に気を付けなければならない定番はヒートショックである。
去る10月1日に東京都監察医務院が発表した「東京都23区における入浴中の死亡者数の推移」でも、昨年に東京都で入浴中に亡くなった人は1494件にのぼっているとされており、なんと、その90%は高齢者なのだ。
いうまでもないが、冬場は、入浴前後の温度の変化が激しく、心筋梗塞や脳梗塞を起こして溺死したりする人が増える。
つまり、寒暖差による血圧の急激な変化がヒートショックの原因ということになる。例えば、暖房のない寒い脱衣所で服を脱げば、欠陥が収縮して血圧が上がり、そのまま入浴すれば今度は血管が広がって急速に血圧が低下してしまうことから冬場は特にそのリスクが高まるのだ。
だが、ヒートショック対策として風呂場だけ注意しておけば良いと思いこむのは間違いである。最近の建物であれば、断熱性が高いものが増えているが、古い木造の日本家屋などでは風呂場以外にも、トイレや洗面所、キッチンなどで温度が低い家が多く、注意すべきである。
特に夜トイレに立つことが多いシニア層がいる家庭では暖房の効いた寝室とトイレの温度差にも気を付けたところだ。
そもそも、冬場になるとヒートショックについて注意を促すことが多いのだが、ある調査によれば、ヒートショックという言葉を知らないという人が30%もおり、70代になると41%が「知らない」と回答しているという。
まさに、この連載を読んだ人は今日から「ヒートショック」を意識し、その対策を始めてほしい。
ちなみに、その対策としては、脱衣所と浴室をストーブなどで暖める。熱いお湯で長湯はしない。そして、1人入浴はせず、家族などに入浴することをあらかじめ伝えておくなどを挙げておきたい。
=本記事は、夕刊フジに連載しているものです。
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